筐体の設計・製作なら! Produced by 田中金属

筐体ファクトリー

□30~1000クラスの金属筐体の設計・製作なら! Produced by 田中金属

筐体ファクトリーの筐体設計技術情報

アルミ合金(A5052)について

ラックやキャビネット、ケース、ボックスといった金属筺体の材質として、アルミ合金が使用される場合があります。アルミ合金は鉄やステンレスに比べて軽いという特徴がありますが、加工が難しく、傷がつきやすいという欠点もあります。アルミ合金の金属筺体を製作する場合、アルミは粘り気がないため曲げ加工を行う際には注意が必要です。

金属筺体にアルミ合金を使用する場合、A5052の耐食アルミが一般的に採用されます。5000番台のアルミ合金はマグネシウムをス主要添加物質としたAl-Mg系の合金で、A5000系のアルミ合金は錆びにくいとされていますが、あくまで「錆びにくい」というだけで、ステンレスほどの耐食性はなく、錆びた場合には白くなります。そのため、A5052を使用する場合にはクリアクラッカーを塗るか、アルマイト処理を行うことで耐食性を上げることが可能となります。

A5052の強度は明見合金の中でも中程度ですが、耐食性、成形性、溶接性が優れているため、金属筺体の製作・製造に使用されることが多くあります。A5052は板金筐体の他には、建材や自動車のホイール、飲料缶に使用されています。

A5052の化学成分

A5052の化学成分

アルミ筐体は加工の取り扱いが難しいとされてはいますが、金属筺体の軽量化には欠かせない材質の一つです。金属筺体(ラック、キャビネット、ケース、ボックスなど)の設計、製作・製造を行う場合には、使用用途と価格(材料価格、加工工数)のトータルバランスを考慮した、最適な金属筺体の材料選定が必要です。

>> 『筺体 設計・製作のコストダウン・VA/VEを実現する 技術ハンドブック』 無料申し込みはこちらから